保育・教育現場で思う、子どもの貧困と虐待

「児童虐待防止法」が成立してから17年。虐待に対する市民の意識の高まりから虐待の相談件数は大幅に増え、虐待防止ネットワークの定着もあり、深刻化を未然に防ぐことができた事案も出てきています。
しかし、悲惨な虐待のニュースが絶えることはなく、新聞に子どもへの虐待の記事が載っていない日はないと言えるほどです。
私も保育士や専門学校教員の仕事を通して、様々な子どもや学生、保護者と出会い、子どもの貧困や児童虐待の厳しい現実を見てきました。 “保育・教育現場で思う、子どもの貧困と虐待” の続きを読む

子どもの最善の利益に沿った教育改革のために―― 「多様な教育機会確保法(案)」のさらなる検討を

超党派の議員連盟が、フリースクールや家庭など学校以外での教育機会を、「義務教育」として認める法案化を進めている。いわゆる「多様な教育機会法(案)」である。

いじめをはじめ様々な理由で登校できない小中学生(年間30日以上の欠席者)は、過去20年、毎年10万人以上にのぼり、これらの子どもの学習権は十分に保障されてきたとは言えなかった。
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