クラウドファンディングにご協力ください

 新型コロナウイルスの影響で社会環境や生活様式は一変しました。子どもたちは孤立し、ストレスや不安も増大しています。「しんどい」とこぼせる場所をLINEでつくり、将来的には子どもたちを見守るセーフティネットに広げていきます。プロジェクトの資金調達のため、現在クラウドファンディングを進めています。
 このプロジェクトは、大阪府が進める「NPO等活動支援によるコロナ禍における社会課題解決事業」の1つの事業として採択されており、社会貢献を目的としたプロジェクトに寄付を募る際に、寄せられた支援の金額に企業や団体が一定比率の金額が提供されます。今回のクラウドファンディングで集まった寄付金額と同額が一般財団法人村上財団より寄付されます。
 プロジェクトを進めるパートナーとして、大阪府知事、村上財団等の皆様より応援のメッセージがよせられていますので、ご紹介します。

松浦 善満

関西こども文化協会理事長

広がる子ども間の距離の拡大・深まる孤立化にストップを
―ライン相談事業の発展に皆さまのご支援をー

 コロナウイルスによる自粛生活が1年以上続く中で、出口が見えない状況が学校だけでなく家庭においても進行しています。
 具体的には、子ども同士の距離が広がり、同時に子どもと大人の距離も広がりつつあります。いじめの発生数は減少していますが、子どもの関係性が希薄になることで当事者間の不安感や孤立感は一層深まっています。その結果、不登校の子どもが明らかに増加し、引きこもり傾向の子どもと若者も確実に増加しています。また、女子を中心に鬱傾向や自傷行為、自死念慮の広がりも心配されます。
 こんな時、子ども食堂や子どもの居場所づくりなど、子どもの関係作りで実績を蓄積してきた関西こども文化協会がクラウドファンディングを立ち上げ、「LINEによる子ども相談」事業を幅広く展開することは、問題に歯止めをかけ、新しいソーシャルセフティーネットの形成と子どもと大人の世界に大きな安心感を生み出すでしょう。みなさまのご支援を心からお願い申し上げます。

吉村 洋文 様

大阪府知事

 コロナで顕在化した課題は、失業や収入減による貧困といった経済的な問題や、孤立・孤独といった社会的な問題など、多種多様です。 これらの課題解決に向け、行政としても様々取組みを行っていますが、行政にはない着眼点を持つNPOの皆さんの活動を支援することにより解決できる課題も多いと考えています。
 NPO法人関西こども文化協会は、子どもに関わる様々な府内NPOとの豊富なネットワークを持っており、子どもたちに向けた各種支援への入口となることが期待できる今回の取組みは、ぜひ応援したいと思っています。
 この事業では、皆さまからクラウドファンディングでいただいた寄付額と同額を村上財団から寄付していただく仕組みになっており、皆さまの寄付が村上財団のマッチング寄付により2倍になります。 ぜひ皆さまにも、寄付を通じて事業にご参加いただければ嬉しく思います。

村上 世彰 村上 絢 様

一般財団法人村上財団 創設者 代表理事

 コロナウイルスによりお亡くなりになられた方々に深い哀悼の意をささげますとともに現在治療中のみなさまの回復と、今後の感染の防止を心よりお祈り申し上げます。
 村上財団は昨年度より、大阪府が推進する「NPO等活動支援によるコロナ禍における社会課題解決事業」に資金提供により協力させていただいております。
 本年度も引き続きこの事業に参画し、公募で選ばれた5団体を応援させていただくことになりました。収まらない新型コロナウイルス感染拡大に伴いたくさんの方々の生活がおびやかされています。本事業を通じて、そんな方々の心に寄り添った支援活動に取り組むNPOを、ぜひ村上財団としてもご支援申し上げたく、同じ気持ちで支援をされているみなさまのご寄付に、プラスで同額の寄付をさせていただくマッチング寄付をさせていただきます。みなさまの想いが少しでも多くの支援につながり、この事態が収束することを切に願っております。

増山 均 様

早稲田大学名誉教授 日本子どもを守る会会長

安心して相談できる身近な存在 ー子どもたちの心強い味方としてー

 コロナ禍は、子どもが健やかに育っていくために不可欠な人間関係を希薄にしています。
 子どもの育ちには、つねに近くに安心して相談できる人の存在が必要です。自分の想いや考えを確かめるために、気軽に相談にのり、応答してくれる人との親密なやり取りを通じて、自分の内面に《もう一人の自分》を形成し、自立していくのです。
 子どものしあわせの実現をめざす取り組みにおいて、豊富な経験をもっている関西こども文化協会のLINE相談は、「安心して相談のできる身近な存在」として子どもたちの心強い味方になるでしょう。子どもが抱える問題の解決にむけて、子どもの声をよく聴き、一緒に考え、行政や子どもNPOとの連携のもと、もっとも適切な機関へとつなげていくことも出来ます。
 つねに《子どもにとって一番いいこと》を考え、支援し続ける存在として、関西こども文化協会のLINE相談に期待し、応援しております。