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日独勤労青年交流に参加しました

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ドイツを訪問して

文部科学省主催で実施されている日独勤労青年交流事業に参加しました。
この交流事業は、企業訪問やドイツ勤労青年との合宿セミナー、ホームステイの研修を通して、高い国際感覚を備えた青年の育成を目的とされています。ドイツから20名、日本から10名が参加しており、日本の参加者は2019年6月に事前研修が行われ、ドイツへは7月30日から8月13日の日程で派遣されました。
私は現在、文部科学省がいじめ等に悩む子どもや保護者が、いつでも相談できるよう整備した、24時間子供SOSダイヤルに携わっています。企業訪問の際には、ドイツでも子どものからの悩み相談に対応する事業を行っている、子ども若者保護協議会(NGO組織)を訪問しました。

子ども若者保護協議会の活動

子どもや青少年を保護するための様々な活動を行なっています。
事業の1つである子ども青少年フリーダイヤルは、電話ができるのはこどもと青少年のみで、事業は21年間実施しており、テューリンゲン州内に6つの拠点があります。受電対応者は教育者がメインですが、1箇所だけ特別な訓練を受けた若者(学生)が対応しています。若者ならではの視点、大人では思いつかないような受け答えで対応することができると評価されています。受電対応者として1人前になるには100時間を要し、まずはきくことを大切にして、子どもや青少年が悩みを打ち明けられるような相手であることが求められているとのことです。相談内容は、家族問題、家庭内暴力、人間関係、学校でのこと、失恋等、多岐にわたり、支援が必要であれば、関係機関へ繋いでいきます。

2つ目に、青少年保護コースというプログラムの作成、ティーマー(プログラムのファシリテーター)の育成を行っています。プログラムの内容は、自分がどこまで何をされたら嫌なのかということをテーマに話し合うことがメインです。年齢に応じて4〜5つのステーションに分かれており、子どもの権利について、エモーション(感情)、近さや距離(パーソナルスペース)、暴力と怒り、助けを求めるといった内容で構成されており、日常の状況を踏まえつつ、自分で「NO」と言えるように、みんなで考えていきます。
ティーマーは先生という感じではなく、子どもと同じ立場で話し合いを進め、子どもたちがどういう目線や視点で考えているのか、何が問題なのかをすくい上げる役割を果たしているようです。

日本では、「保護=守る」というイメージが強くありましたが、子どもたちが自分で自分を守る術をティーマーと呼ばれる大人と学ぶという内容であり、根本から違いを感じて新鮮でした。また、財源は公的なところから100%支援を受けているということで、社会から必要だと認識されており、日本はその点ではまだまだ支援が行き届いていないと率直に感じます。ただ、SNSの問題やゲーム依存、ひきこもりなど、日本と同じような問題も抱えていることがわかり、同じような仕事をしている者として、アプローチの仕方は異なる点もありますが、子どもたちや若者たちのために考えていることは同じで、非常に刺激を受けました。

有田 早紀 (関西こども文化協会事務局員)

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