今年度、コロナ感染拡大による外出自粛が続いたことで、子どもたちの日常は失われ、遊ぶ・学ぶ等の〝子どもの権利″は簡単に奪われてしまいました。またそんな生活の中、休校と保護者の就労により、日中の安全な居場所が確保できない子どももたくさんいました。そんな子どもたちの居場所となり、不安な心を受け止めてくれた場所、それが「放課後児童クラブ」でした。連日のニュースでその重要性が認知された記憶はまだ新しいのではないでしょうか。
「放課後児童クラブ」が〝子どもの権利″を保障する安心安全の場であるために、質の向上を目指す「放課後児童支援員認定資格研修」は欠かすことができません。今年度はコロナ感染のあおりで開催が延期されましたが、大阪府と協議を重ね、やっと9月からの実施が実現しました。実施とひとことで言ってもその様子は例年と大きく異なります。会場内ではソーシャルディスタンス・検温・手指消毒・マスクの着用を徹底し、自由席だった座席にも番号を貼って指定席にし、万一の場合には追跡調査ができるように対応しました。また、換気の徹底や備品の消毒、グループワーク時の配慮や資料配布方法の変更など、考えうる万全の対策を取ってのスタートでした。不安な時期の開始ではありましたが、受講者の皆さんは毎回熱心に参加しておられます。その熱意に応え、多くの学びを得ていただける研修となるよう、日々工夫を重ねながら今年度の研修も進めてまいります。
小切 優子 (関西こども文化協会 認定資格研修事業担当)
こちらの認定資格研修の対象者は、「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」第10条第3項記載のいずれかの条件に該当し、放課後児童支援員として従事しようとする方です。ただし、大阪府内の放課後児童クラブに現に従事している方又は現住所が大阪府内にある方に限ります。
各市町村を通じてのお申込みになりますので、詳しくはお勤め又はお住まいの市町村にお問い合わせください。