2020年6月25日~7月末まで大阪府、大阪市、堺市が共同で、子ども及び保護者を対象にしたLINEを活用した児童虐待防止相談を実施されました。当協会は相談業務を担当し、子どもたちの声を聴きながら子どもが抱える悩みや課題の解決を一緒に考えてきました。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け親子ともにストレスを抱える状況が続いています。子どもたちは外出が減り、友達と気軽に遊ぶこともできません。また、保護者はストレスが溜まり虐待やドメスティックバイオレンス(DV)に繋がるかもしれません。
こうした状況を受け、関西こども文化協会では子どもたちが抱えるストレスや悩みを気軽に相談できるよう、新たにLINE相談を始めます。
2021年2月17日(水)より開始します
4月7日(水)までの期間、毎週水曜日と日曜日に相談を受け付けます
相談できる時間 午後5時から9時まで
但し、新規の相談受付は8時30分まで
相談できるひと 小学4年生から中学3年生
安心して相談してください
登録名とアイコン画像
のみで相談できます
専門の相談員が対応します
相談内容の秘密は
必ず守ります
友だち登録から相談までのながれ
友だち追加
LINEアプリの友だち追加画面で、QRコードをタップ
QRコードの読み取り
トーク画面でトーク開始
友だち登録が済めば、トーク画面でトーク開始
コミュニケーション手段の大きな変化
近年、子どもが利用するメディアは大きく変化しています。総務省が令和2年9月に発表した「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、コミュニケーション系メディアは、「携帯通話」、「固定通話」及び「ネット通話」からなる「通話系」と、「ソーシャルメディア利用」及び「メール利用」からなる「文字系」に大別できるが、平均利用時間で見ると「文字系」がコミュニケーション手段の中心となっていることがわかります。
LINE相談は身近な相談ツール
2017年に長野県がLINEを利用した相談事業を試行されました。
長野県が発表した「LINEを利用したいじめ・自殺相談の結果について」を見ると、①電話による相談件数が2016年度259件にたいし、LINEでの相談件数は試行期間2週間で547件に達したこと、②相談内容が電話と比べて、いじめ、不登校に関する相談が少なく、相談内容が多様化しており、学業・恋愛等その他の悩みが多く寄せられていることが報告されています。
また、事業の成果として、LINE相談は子ども達にとって身近な相談ツールであること、ひとりで悩む子ども達に潜んでいた『相談したい気持ち』を掘り起こし、子どもの悩みを解決可能な時期に解消し、深刻な事態に陥ることを回避することにつなげられるとされています。